支援教育学級の取り組み


 前号で紹介した「創造の時間」。その中でも、校外学習・食育へと、枠におさまらない教育を続ける支援教育学級の日々の取り組みを取材した。

浦中祭で発表

 今年度、支援教育学級が取り組んだ「創造の時間」のテーマは、「将来、自立した生活を目指した校外学習の活動」である。
 青森市内探訪では、魚菜市場を回り、露店商や市場で働く人たちと話す機会を多く持った。水族館の見学には、事前に興味のある生物について学習し、実物と比較してみた。また、青森県の地形を学習するために、津軽半島をバスで一周し、津軽海峡越しに下北半島の地形を確認した。竜飛トンネル内を見学する生徒たちの表情は皆真剣なものだった。
 3回の校外学習を通して、生徒たちは実際に地域社会の中に身を置き、大人とふれあいながら自分たちの意見を伝える術(すべ)を学んでいる。
 浦中祭では、この体験をビデオ記録の映像にあわせて、原稿を見ることなく生徒たちが堂々と発表した。

▲浦中祭で評判の良かった生徒製作の逸品


調理と作業学習を通して

 支援教育学級では、年間6回の調理実習を行い、「年度末には自分の弁当をつくれるようになる」という目標を設定している。2回目以降は、学年の枠を超えた班を構成し、自分たちでメニューを決め買い物をする。先生からも指導や助言を受けながら、『料理は楽しいもの』と思えるような経験を重ねる。調理には各学級で栽培した野菜も材料として使う。生徒は、自分たちが食べる野菜を自らの手で育てることで、食事の大切さを知るばかりではなく、豊かな自然と語らい、収穫を楽しむ。今年は落花生作りにも初挑戦した。
 また、作業学習では、必要なものを編物や洋裁で作ることを試み、根気を養う。ハンダゴテを使ってラジオを作るという細かい作業の中から、達成感を得ることと、壊れたものを直す技術を学ぶ。

★ ★ ★

 こうして学んだ全てのことが生徒たちの実生活に深く関わり、より良い生活をつくりあげる手助けになっていると感じた。試行錯誤を繰り返しながら新しいものを作り上げていくことは、豊かな生活に繋がるし、五感を生かした学習は、彼らが将来、社会に出て行く時の自立にきっと役立つであろう。

(広報委員)


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