
受検生の記憶法・食生活などについて紹介してきたシリーズもいよいよ最終回。
今回は、受検を経て巣立ちの時期を迎えようとしている3年生を中心に、中学生の時期の重要性について考えてみる。
浦中生のみなさんは、今どんな悩みがありますか。
自分はどんな人間なのか、将来何をしたいのか、など悩んだことはありませんか。
自分がどんな人間で、将来何になりたいかを自覚すること、つまり自分を発見することを、自我同一性(エゴ・アイデンティティ)を確立するという。
社会人として生きていく明確な自分を見つけられない状態を引きずってしまう、つまりエゴ・アイデンティティを確立する時期を先延ばしにすることを「モラトリアム」という。
モラトリアムとは、ラテン語の「遅らせる」という言葉を語源とする。やがて心理学の用語で、「大事なことを引き延ばしに引き延ばして、やらない状態」のこと、つまり、学生・フリーターなど、「社会に出て一人前の人間となることを猶予されている状態」を指すようになった。
モラトリアム自体は、決して悪いことではなく、より良いアイデンティティの確立ができるなら、先延ばしをすることも良いことだろう。ところが、現代のモラトリアムは、少し変わってきているようである。社会の一員としての責任を負わなくてはならない年齢になっても、働くことに意義を見いだせない、早く一人前になって社会に出ようとは思わず、いつまでも親の経済的支援を当然だと考える人などが増えている。
このような期間は、長期的に続く傾向があり、近年、ニートなど社会的な問題にもなっている。
中学生の時期は、まさに正常なモラトリアムの時期といえる。この貴重な時期に、友だちや先輩、先生や家族とよく語り合いながら、じっくり自分のことを見つめてみよう。そして、積極的になんでもチャレンジし、自分の可能性をもっともっと広げていこう。
やがて一人前になる時期にしっかり自立できるようになるために、この貴重なモラトリアム時代を有意義に過ごして欲しいと思う。
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