卒業特集号

卒業するあなたへ 親から子へのメッセージ


 中3の息子が言ったひと言。「何のためにこんなに勉強しなきゃダメなんだ?」ん?んん?!そういえば私もそんなこと思ってたなってドキドキしました。親子だなぁとも…。でも言いました。「人は受検のためとかいい学校に入るために勉強するんじゃないよ。より豊かな人生を過ごすために勉強するんだよ。」と。
 これはまさに、私自身が大人になり感じたことだし後悔したことでもあるのです。ただ、勉強とは教科書だけじゃなくて、部活動や友達など中学生活のすべてが勉強なのかも…と子どもたちを見ていて思っています。
(3年P Y)


 人と人との関わりの中で、しっかり挨拶が出来ることは大切なことだと思います。以前学校に用事があり訪問したとき、子どもたちから「こんにちは」と声をかけられ、さわやかな気持ちになりました。笑顔で挨拶をする、これはとても大事な心のメッセージのような気がします。あなたたちは一日に何度挨拶をするでしょうか、時には先生からやり直しを受け、がっかりすることも…。ほんの一瞬の作法のなかに大切な意味があることを私自身最近知りました。
 挨拶の時にお辞儀をしますよね、仏教では「吾を以て汝を敬し、汝を以て吾を敬す」と教えているそうです。つまりお辞儀をするということは『自分が相手に敬意を表すると同時に、相手を通じて自分が自分に対して敬意を表する』ということなのだそうです。家族、友達、先生、何気なく交わす挨拶ひとつひとつにも心を込めてしてほしいものです。これから受検・卒業式と様々な場で挨拶する機会があると思います。心が伝わる挨拶を。
(3年P N)


 娘の剣道女子個人戦県大会優勝、東北大会、全国大会出場は、誰も予想していなかったことでした。道場の試合と合わせると、今年度全国大会に3回も出場できたのは一生の思い出です。これも大学や高校へ練習に連れて行ってくれたTさんや、女子でも男子団体戦に出られることを調べてくれたHさん、我が子のように熱烈に応援してくれたたくさんの父母の方々のご支援のおかげです。顧問やコーチの先生方、同級生、Kさんという目標になる人に支えられての最高の部活動生活だったでしょう。いつも信頼の気持ちで試合に出してくれた人たちがいたからこその結果ですから感謝の気持ちを忘れずに。子どもは信頼されると伸びようと頑張ることを実感しました。
(3年P T)


 あなたが産まれてから、あなたの笑顔を見るだけで嬉しくなり、あなたの不安げな様子を感じると、何とか支えたいと思いました。その気持ちは、今も全く変わりません。
(3年P F)


自分を見つめてみよう
  
スクールカウンセラー 小笠原 美知子

 コップは上から見ると丸い円。でも、真横からは長方形に見えます。視点が変わると形が違って見えるように、物事も考え方によって違ったものになります。
 例えばふだん「短所」だと思っていることも、実は「長所」でもあるのです。このようなもののとらえ直しのことを、リフレーミングといいます。
□イヤなことをイヤと言えずに断れない人
 あなたは心根の優しい人。断りきれずに損をすることもあるけれど、あなたを頼りにしている人は多いはず。断り方は、練習しだいでうまくなります。
□何でもマイナスに考える人
 あなたはとても慎重な人。最悪のことも考えるから、思っていたよりはうまくいったという経験をたくさん積めます。
□人から嫌われていると思ってしまう人
 あなたはとても繊細な人。でも、みんなに好かれるなんてしょせん無理なこと。あなたにも嫌いな人はいるはずです。
□本当の自分を出せない人
 あなたは自分を大切にする人。でも、本当の自分って何だろう。いつも本音でつき合わなければいけない? 本当の自分でありたい、と思う気持ちは大切にしてほしいと思います。
□人前で話すのが苦手な人
 あなたはとても正直な人。緊張がそのまま出てしまうのですね。人前で話すのが得意な人は少ないと思います。実は私もそうでした。何度も経験すると、少しは苦手意識がなくなります。
□人から言われたことを気にする人
 あなたは自分を見つめることのできる人。でも、なぜ気になるのでしょう。嫌われたくないから? こちらが気にするほど、言った方は気にしていないことが多いようです。
□人づき合いが苦手な人
 あなたは自分の世界を大事にする人。友達は、多ければいいというわけではありません。無理をすれば疲れるだけです。
□コンプレックスのある人
 あなたは普通の人です。コンプレックスが全くない人はたぶんいません。でも、自分がコンプレックスをもっていると理解していることが大事。そうすれば、コンプレックスに振り回されなくてすむのです。

    *  *  *

 『私はこうなりたい』という方向に人は動いていきます。なりたい自分を意識することが何より大切なのではないでしょうか。たとえば「イヤなことは断る自分でありたい」と意識していれば、「いいよ」と言う前にひと呼吸おけるはず。この次は、うまく断れるかもしれません。 
 人は毎日変わっています。いつからでも変われます。


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