紙に静電気が!?

 日常生活の中で静電気を感じる機会はたくさんあると思いますが、紙にも静電気が起きるのをご存じでしょうか。

 「知ってる!」という方は、きっと、コピー機でたくさんのコピーをした後に「出てきた紙がなかなか揃わない!」という体験をされたのではないでしょうか。そう、それが静電気です。

 私達、印刷の仕事に携わっている人間は、大量の紙を扱うため、静電気に悩まされる事が多々あります。

 冬期は特に、印刷物の加工の際、折り機に紙をセットして印刷物を折っていくときに、静電気により紙と紙がまるで磁石で引き合っているかの様にくっついてしまうのです。もちろん、くっついたままでは、枚数を数えたり、梱包したりする作業が出来ませんので、一枚一枚を揃えるのですが、その時に「ビリッ」とします。

 そんな時は、ゴム手袋登場~!!

 しかし、時には手だけでなくお腹にも電気が流れ、かなり痛いのです。

 例として、折り機での加工についてお話をさせていただきましたが、印刷の段階でも静電気が原因で上手く印刷出来ない場合があります。

 たかが紙の静電気、されど静電気です。みなさんも紙を大量に扱うときにはご注意ください。

※ちなみに「静電気」とは、一つの帯電体に固着し、その場所に静止している電気です。日常生活の中では、衣服の摩擦や車のドアの開閉時などで起きます。

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