■難細裂化ホットメルト接着剤

 製本用ホットメルト剤は古紙のリサイクル上阻害性があるとされていましたが、古紙処理工程において細裂化が起こりにくく除去がしやすい「製本用難細裂化ホットメルト接着剤」が開発されています。
 日本接着剤工業会では「製本用難細裂化ホットメルト接着剤」認定制度を運用しており、社団法人日本印刷産業連合会が作成した暫定基準に基づき、基準値に合格した接着剤を「製本用難細裂化ホットメルト接着剤」として1件ごとに認定書を発行しています。(平成16年12月現在10社96銘柄の認定製品があります)

資料:日本接着剤工業会より(抜粋)

■リサイクル対応型シール(全離解可能粘着紙)

 シールなど粘着剤を使用した紙製品は、製紙原料として利用困難な古紙とされています。このため、例えば書店から返本された雑誌にシールが折り込まれている場合は、回収された雑誌の製紙原料化のため、シールを除去するなどの作業が必要です。また、除去されたシールは焼却などにより廃棄処分され、リサイクルされていませんでした。しかし、近年、水または弱アルカリ水溶液中で、細かく分散するとともに非粘着化する粘着剤の使用により、雑誌本体とともに製紙原料化が可能なリサイクル対応型シールが開発・商品化されています。リサイクル対応型シールの普及により、雑誌に折り込まれたシールの除去が不要になる他、シールのリサイクル拡大が期待されています。

資料:印刷用粘着紙メーカー会/古紙再生促進センター/
日本印刷産業連合会パンフレット「リサイクル対応型紙製商品のご紹介-リサイクル対応型シール・リサイクル対応型剥離紙-」より(抜粋)

■インキ類・光沢ラミネート(PP貼り)

 古紙リサイクル阻害要因とされてきた「インキ・光沢ラミネート(PP貼り)」のリサイクル適性を評価した結果、オフセット金銀インキ、ハイブリッドUVインキ、パールインキについては、一定の混入率(印刷物として3%程度)以下であれば洋紙向けリサイクルが可能で、またPP貼りについては、板紙向けのリサイクルが可能とされています。

資料:日本印刷産業連合会より(抜粋)

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